子どもの時間を子どもたちに
演劇・音楽・人形劇・影絵・バレエ・オペラ・歌舞伎・狂言・寄席・芸能・海外作品招聘など、あらゆるジャンルの優れた舞台を企画。
1977年11月、3歳以上どなたでもと呼びかけてスタートしてから、3年後に小学校の4年生頃を自立の始まりと捉えて高学年部を発足させました。
低学年部、高学年部ともにそれぞれの年齢にふさわしい作品を鑑賞するようになりましたが、その後、さらに幼児向き、小学生向き、中高生向きとした設定の鑑賞スタイルも加えました。
くわえ・ぱぺっとステージ
つげくわえ
やわらかな心と豊かな感受性を持った子ども達に「楽しい、うれしい!」という心の体験を、たくさん持ってほしいと思いながら演じています。演じながら、子ども達から喜びと創造力を貰っています。作りたい作品がいっぱいです。たくさんの子ども達と人形劇で出会えますように!
横浜こどものひろばの皆様には、ほんとうにお世話になっております。作品づくりの大切なパートナーです。これからも、未来ある子ども達のために、元気パワーを発揮してくださる事を願っております。
リーフ企画
歌子 と ぴんたろー
はじめてのコンサート「最高の子守歌〜La Migliore Ninnananna~」
子どもにとって最高の歌手はおかあさんです。歌は何を歌っても、上手でなくても良いと思います。歌は歌う人の声を通して言葉では伝えられない心の底の想いを伝えます。言葉をまだ充分に使う事の出来ない乳幼児の心に、おかあさんの深い思いを歌で伝えてもらいたい。そんな気持ちでこの作品を作りました。
青少年センター3Fの練習室に入ると、帰って来た〜!ってテンションが上がります!
そして公演が終わってしまうとすぐにまた青少年センターに戻りたくなります。
私たちは「はじめてのおしばい」のお仲間に入れて戴いて、舞台に対してや人に対しての価値観が大きく変わりました。その機会を作って下さったのが、横浜こどものひろばです。一番最初のステージ=“試演会”も横浜こどものひろばでした。それから、たくさんの乳幼児たちと出会い、人がこんなにも違って生まれてくる事を知り、ひとりひとりの個性と向き合うことの大切さを理解(し)りました。そして今ではこの作品を上演している瞬間が一番の幸せな時間になっています。たくさんの幸せな時間を戴いています。表しきれない感謝の気持ちは、ステージで、作品で・・・。
おかあさんは子育て中に孤独を感じやすいのだそうです。それは人類が集団で子育てしてきた証なんですって!?
つながる場所は色々あるでしょうけれど、出来ればみんなでステージを楽しみながら、互いの個性を尊重してゆく、横浜こどものひろばの様な場所とつながって欲しいと思います。私も(大人になってからですけれど)育てられています。大人も子どもも一緒に育って行ける場所。それが横浜こどものひろばだと思います。
香味野菜
なかいちまほ
皆さんに出会い、もう20年近くなるでしょうか。
ある日のこどものひろばで、私が気づいた時の事を書きます。
その頃私はまだ若く、自分の表現を見てもらう事が楽しくてたまりませんでした!
親子さんがキラキラした目で見てる!わーいわーい!って感じです。でも、今考えると、ちょっと独りよがりな表現だったかもしれません。
そんなある日、ワーク終了後 スタッフの方が親子さんと話しているのを見ました。日常の一コマですが、とても丁寧だなぁと思いました。
お母さんの話を聴いているスタッフの方に自分を重ねた時、私は受けとってない!と気づきました。 私は出すばかり、やりとりになってない!
やりとりを普通に続ける、なんでもない事のようですが、無意識には続けられないことだと思います。然も、気づき変化するのを待てる余裕があるように感じました。
横浜こどものひろばには、人の成長の繊細な部分を見守る空気が流れています。この事が、集う人達を育ててくれるのだと思います。
私も育てていただいたように。
これからも集う人達を育てる場所であってください。 感謝を込めて
CAN青芸
浅野 佳砂音(あさの かさね)
0、1、2、3歳児がお芝居を観るなんて、夢見ることさえしていなかったむかしむかし、デンマークの女優さんの彼らに向けたひとり芝居を観た。0、1、2、3歳児が、全身全力でお芝居を観ているその麗しい情景は、私の思い込みを一瞬にして壊し、いつかあの情景の中に私も在りたいと思わせた。その体験から十数年後、あの情景へのあこがれを捨てきれず、手さぐりで「ぐるぐる」を立ち上げた。
その「ぐるぐる」の創生期の時から横浜こどものひろばでは、何人の小さな小さな観客に出会わせてもらっただろう。度々の出会いは「ぐるぐる」を育て、進み続ける勇気を補充してくれる。小さな小さな人たちが、生の舞台を感じ楽しむ小さな小さな観客になり得るのだという認知が広がり、贅沢な公演が贅沢だけどあたりまえな公演として広がるよう、パワーアップし続ける横浜こどものひろばのそばでしぶとく行こうと思う。
教育カウンセラー
金澤ゆく子
自然な群れの体験
人とかかわり合う、人と分かち合う、人と共同作業をする、人と会話する、疑問が生まれ、考える力がつく。
これは一人では成り立ちません。
みんなと、体験を小さい時から積み重ねることで出来ます。
例会はわざわざホールに行って鑑賞するのでしょう。
みんなで観る、大人も子どもも一人ひとりが違う感じ方、考え方、思いを持ちながら観る。
なんて素晴らしいのでしょう。
体験がたくさんあることでイメージが豊かになり、人を思いやり、自分のことも肯定できます。自分のことが好きになります。
生の舞台や音楽、生の言葉、からだを使った遊びで色々のことを連想し、イメージを描き、それを表現することで脳の刺激になります。
子どもの時のこの素敵な体験が大人になっても知らず知らずその人の豊かさを形成しているのです。
音楽家
中ムラサトコ
30歳になってすぐの頃、CAN青芸の浅野佳砂音さんに「乳幼児の為のお芝居を作りたいのだけれど。。。」とお話を頂きました。
その時はなんだか面白そう!!という気持ちだけで二つ返事で引き受けました。
それから13年。
手探りではじめた「ぐるぐる」。
浅野さんの子供達への目線の深さに驚き、子供達の繊細な感受性に感動し、スタッフの皆さんの情熱に影響されて、回数を重ねるたびに私の中に言葉には出来ない「生きる」事の楽しみが積み重なっていきました。
いつしか「ぐるぐる」に出会った事が、私の表現者としての人生を素晴らしく豊かなものにしてくれました。
シンプルに人と関わってゆくという一番簡単そうで難しい今の時代。
そこにいつも立ち返る事が出来て、幸せです。
それを教えてくれた乳幼児の皆さん、ありがとう!!!
これからも、多くの表現者たちが子供達とシンプルにとびきり楽しく向き合える作品が沢山生まれますように。。。。
表現教育研究所
大沢愛
夢は願えば叶う。人は、何歳になってもチャレンジできるんだな。
そんなことを40歳でしみじみと味わった幸せ。
「かぜのうた」を創り、初めての試演会を終えた日、大袈裟でもなく、なんだかとても満たされた気持ちで「生きててよかったなぁ!」と思ったのでした。
自分の仕事と子育ての歩みと共に、傍らに在った“はじめてのおしばい”は、私にとって“あこがれ・ゆめ・しあわせ”が詰まった、とっておきの時間だったのだと今思います。
忙しない日常をふわっと包み込むような時間
忘れていた感情が自分の中で甦るような時間
小さな人たちの息づかいが聞こえてくるような時間
「かぜのうた」では、そんなひとときを共に過ごすことができたら、と思っています。
一人の人間が生まれ育つ、その最初の時期に、すぐそばにいる大人と信頼関係を結ぶこと。
一人の人間が親になり、人を育て、自らの人生を切り開いていく、その最初の時期に、親たちが主体的で能動的な子育ての在り様と出会うこと。
そして、すべての子どもたちに文化的で芸術的な活動に参加する機会を保障すること。(子どもの権利条約31条)
私は、これが“はじめてのおしばい”の根っこに在る哲学だと理解しています。
横浜こどものひろばは、この哲学を常に現場に返し、現場から学ぶことを、誠実にやり続けている場所だと感じています。人が形作る文化のかたちは、人から人へ、その心根と共に伝わっていくのだなぁ、と感じています。
一例として、2015年度の作品を紹介します。
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